筆者が最近ずっと気になっていること、それは「男性のグルーミング市場」が、かつてないほどに多様化...
筆者が最近ずっと気になっていること、それは「男性のグルーミング市場」が、かつてないほどに多様化し、そして急拡大している、ということです。一昔前は、男性の身だしなみといえば「清潔感」が最優先で、せいぜいシェービングやヘアスタイリングがメインだったように思います。でも、今のメンズグルーミングは、それだけではない、もっと深い意味を持つようになっているのようです。筆者も個人的にこの分野にとても興味があり、今回はなぜここまでメンズグルーミングが注目されているのか、その背景と今後の展望について、筆者なりに調べてみたことをお伝えしたいと思います。
この市場の拡大は、数値データからも明らかになっているようです。
この市場の拡大は、数値データからも明らかになっているようです。例えば、矢野経済研究所の調査によると、2022年のメンズコスメ市場規模は前年比103.8%の1,350億円で、2023年には1,385億円に達すると予測されています(出典:[https://www.yano.co.jp/press-release/show/00002621](https://www.yano.co.jp/press-release/show/00002621))。これほど成長している背景には、いくつかの要因が複合的に絡み合っていると筆者は感じています。まず大きいのは、SNSの影響ではないでしょうか。美容に関する情報が気軽に手に入るようになり、人気のインフルエンサーが自身のグルーミングルーティンを発信するのを見て、「筆者も試してみようでしょうか」と考える男性が増えたのようです。また、ジェンダーレスな価値観が浸透し、男性が美容に気を遣うことへの抵抗感が薄れたことも、大きな後押しになっていると思います。
具体的なグルーミングの多様化を見ると、スキンケアはその筆頭に挙げられるでしょう。
具体的なグルーミングの多様化を見ると、スキンケアはその筆頭に挙げられるでしょう。ただ洗顔をして化粧水をつけるだけでなく、肌質に合わせたアイテム選びが当たり前になっています。乾燥肌、脂性肌、敏感肌といった肌質はもちろんのこと、ニキビや毛穴の悩み、さらにはエイジングケアまで、ニーズが非常に細分化されているようです。デパートコスメのメンズラインが充実したり、韓国コスメブランドが男性向けアイテムを続々と投入したりしているのも、こうした需要に応えるためと言えます。筆者も最近、自分の肌質について深く考えるようになりました。
スキンケア以外にも、メンズグルーミングは多岐にわたります。
スキンケア以外にも、メンズグルーミングは多岐にわたります。ヘアケアでは、頭皮の健康を意識したシャンプーやトリートメント、白髪ケアアイテムのほか、トレンドに合わせたスタイリング剤も豊富です。ボディケアやフレグランスも、単に香りをまとうだけでなく、肌の潤いや清潔感を保つためのものとして選ばれています。そして、個人的に最も変化を感じるのは「脱毛」と「メイクアップ」の分野です。脱毛は、以前は女性がするものというイメージが強かったですが、今では家庭用脱毛器の性能向上や、メンズ脱毛サロンの一般化によは、身だしなみの一環として選択する男性が急増しています。メイクアップも、BBクリームやコンシーラーで肌のトーンを整えたり、眉マスカラやリップで顔全体の印象を良くしたりと、取り入れる男性が増えているのようです。
今後のメンズグルーミング市場は、さらにパーソナライズ化が進むと筆者は見ています。
今後のメンズグルーミング市場は、さらにパーソナライズ化が進むと筆者は見ています。AIを活用した肌診断や、個々のライフスタイルに合わせたサブスクリプションサービスの登場など、自分に最適なアイテムを簡単に見つけられるようになるのではないでしょうか。また、サステナビリティやエシカル消費といった社会的な価値観も、製品選びの重要な要素になってくると思います。オンラインでの情報収集や購入が主流になりつつも、実際に製品を試せる体験型の店舗も増えており、オンラインとオフラインの融合がさらに進むでしょう。一方で、あまりにも多くの選択肢があることで、何を選べば良いか迷ってしまう、という課題も出てくるかもしれません。