マンダム3ブランド出展「Men's Beauty Festival 2026」体験型メンズ美容の最新動向
ニュースの概要
マンダムは、メンズコスメブランド「GATSBY」、男性向け美容家電ブランド「ium」、スカルプケア(=頭皮ケア)ブランド「Levata」の3ブランドを、10月2日・3日開催の「Men's Beauty Festival 2026」に出展すると発表した。会場では来場者が実際に製品を手に取り試せる体験型のブースを設け、メンズグルーミング(=男性の身だしなみケア)の最新トレンドを体感できる構成を予定している。単独ブランドではなく複数ブランドを横断して出す点が特徴で、幅広い年代・悩みを持つ男性との接点を増やし、ブランド認知と新規需要の取り込みにつなげる狙いがあるとみられる。
引用元: マンダムの3ブランドが「Men’s Beauty Festival 2026」に出展(PR TIMES / Excite News)
分析・見解
単独ブランドから複合提案へ変わる出展の狙い
マンダムが一つのイベントに3ブランドをまとめて出す今回の構成は、単品の宣伝ではなく「メンズグルーミングを一括りで提案する」姿勢の表れといえる。GATSBYが長年築いた知名度に、美容家電のiumと、頭皮ケアのLevataを組み合わせることで、スキンケアから抜け毛対策まで、一人の消費者が複数の悩みを同時に解決できる売り場を会場内に疑似的につくっている。単品カテゴリーの前で立ち止まる時間は短くても、体験ブースなら滞在時間が伸び、関連購買につながりやすい。
「試してから買う」を前提にした商品設計への転換
ium・Levataのような美容家電や頭皮ケア製品は、効果を文字や写真だけで伝えにくい。肌に当てた瞬間の振動や温感、泡立ちの質感は、実際に触れてもらわないと伝わらない。会場での体験は単なる販促イベントではなく、購入前の不安(効果が本当にあるのか、使い方が難しくないか)を解消する実質的な説明の場として機能する。使い方をその場で覚えてもらうことは、購入後に使わなくなって終わる離脱を防ぐ効果も期待できる。
男性美容市場でイベント発の需要創出が目立ち始めた
国内のメンズグルーミング市場は、ひげ剃りや洗顔といった従来の必需品需要に加え、スキンケアや美容医療、スカルプケアへと裾野が広がってきた。裾野が広がるほど、消費者は自分に何が必要かを判断しにくくなる。そこでメーカー側は、専門イベントで情報と体験を同時に提供し、購入の意思決定を後押しする動きを強めている。複数ブランドで合同出展するやり方は、単独出展より開発・運営コストを抑えながら話題性を確保できる点でも合理的だ。
ブランド横断の出展が今後の標準になる可能性
今回のマンダムの取り組みが成果を上げれば、他の化粧品・日用品メーカーも複数ブランドをまとめて出展する手法を採用する可能性が高い。単独ブランドのイベント出展は費用対効果が読みにくいが、グループ出展なら集客力を複数ブランドで分担でき、失敗したときの損失も抑えられる。今後は単発の展示会参加だけでなく、動画や疑似体験コンテンツを使ったオンライン展開と組み合わせる動きも広がるとみられる。
ビジネスへの影響
体験型販促の効果測定を仕組み化する必要がある
展示会やポップアップでの体験施策は、その場の盛り上がりだけで終わりがちだ。しかし実務上は、来場者との接点をその後の購入にどうつなげるかが重要になる。アプリ登録やクーポン取得を促し、イベント後の購買行動まで追跡できる仕組みを事前に用意しておけば、単発のPRで終わらせず売上への貢献を数字で確認できる。
複数カテゴリーを横断できる体制が競争力になる
自社にスキンケア・美容家電・頭皮ケアなど複数カテゴリーの製品を持つ企業は、今回のマンダムのように一つの場で横断提案することで、単品メーカーより強い訴求力を持てる。逆に単一カテゴリーしか扱わない企業は、同業他社や異業種ブランドとの合同出展・相互送客を検討する価値がある。
中小ブランドは参加障壁の低いイベント連携から着手できる
大手のような単独ブース設営が難しい中小ブランドでも、合同イベントへの出展や、美容系インフルエンサーを介した疑似体験コンテンツの配信など、低コストで体験価値を伝える代替手段を組み合わせることが現実的な対応になる。